はんしんけんきゅう

オタクが好きなことだけ突き詰めるブログ

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どうも、「はんしんけんきゅう」管理人の とく と申します。

ブログの開設からしばらく時間が経っていますが、このタイミングでトップページを作ることにしました。

当ブログ「はんしんけんきゅう」では、阪神電車の様々な事柄について研究し、それを記事として公開していきます。

なお、記事の概要に「〜考察しました。」と書いているものは事実を基に僕の完全主観で考察した内容が中心のもの、「〜まとめました。」と書いているものは実車の観察などを通して得た事実をまとめた内容が中心のものとなっています。

読者の方々の希望に沿えるような記事が書けるかどうかは分かりませんが、ご覧頂ければ幸いです。

 

当ブログの画像についてですが、ブログのリンクを明記して頂ければ基本的に使用は自由です。(営利目的の使用は固くお断りします。)

 

ご不明な点やご質問、記事の誤りなどがありましたらコメントでお伝え頂けると幸いです。

 

それでは、阪神電車に広がる果てしなく深い『沼』をどうぞお楽しみ下さい…!

 

 

…と、ブログについての説明はこのくらいにして、ここからは現在研究している(研究したい)事柄を記していこうと思います。(記しておかないと忘れそうなので…)

<現在研究している事柄>

・方向幕の変遷

区間特急の表示

・虎副標の差異(記事は公開済)

・最近のギュッとマーク添付位置

・車内の車番プレートの差異

<研究とは何か違う感じの何か>

・グッズ面で見る阪神電車

 

私生活との兼ね合いもあるのでいずれも公開時期は未定ですが、頑張って研究していこうと思いますので首を長くしてお待ちください。

 

最終更新2024/01/13

虎副標の差異

甲子園で野球がある日に特急などの前面に掲げられる虎副標。

一見どれも同じに見えますが、黄色の帯が3本か4本かで分けることが出来ます。

左 8228号車(3本) 右 8250号車(4本)

編成の両端で揃っている…という訳でもないようで、梅田方と元町方で帯の本数が違うということもザラにあります。

副標の違いは製造ロットの違いであることはほぼ間違いないとは思うのですが、なぜ変更したのか、そしていつ変更されたのか(いつ製造されたのか)が分からず、真相は闇の中となっています。

 

そしてどの車両にどちらの副標が使用されているかを表にしたものがこちらになります。

まだ調査をしきれておらず、空白の欄も多いですが、調査出来次第更新していきますのでお待ちください。

 

なぜデザインを変更したかは未だ解明されていませんが、いつ変更されたのかはある程度目処が立っていて、虎副標が掲出されるようになった際に製造されたのが4本ロット、1000系がデビューした際に製造されたのが3本ロットという説が今のところ最有力だと思われます。

なお、4本ロットで劣化したものは3本ロットに取り替えられているようなので、いずれ4本ロットはなくなる可能性があります。

そしてこれは、現在どちらの副標を使用しているかの他に、どのタイミングで4本ロットから3ロットに取り替えられたかを調べる必要があることを意味します。あかん無理や助けて

 

まだまだ調査は道半ばですし、なぜ二種類のロットがあるかの明確な理由も解明出来ていませんが、ぼちぼちと研究を進めていつかは全車両の虎副標完全データベースが作れるように頑張ります。

調査が出来次第順次加筆していきますので気が向いたらまた覗きに来て下さい。

 

なお、山陽車の虎副標の差異についてはこちらの方が解説されていますのでそちらも併せてご覧下さい。

9k4lyqa0lu66.blog.fc2.com

 

最後になりますが、誤った情報などがあればコメントで教えて頂けると幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

最終更新2023/12/15

実在しない幕

ミニミニ方向幕。本物の方向幕を買うにはお金やスペースが足りない…といったオタクにうってつけの商品です。

www.tetsudokoshien-shop.com

 

斯く言う僕もそのタイプのオタクなので、阪神8000系の側面幕ver.を入手して楽しんでいたわけですが…つい先日、あることに気づきました。

この方向幕、2016年改正に際して交換された最新のものを再現しているのですが、ローマ字に長音符がついているのです。(ミニミニ方向幕を批判するとかそういうことではなく、あくまで「こういう小ネタがあるんだよ〜」というだけのことなので悪しからず。)

 

2016年のダイヤ改正による幕の交換では、使用しない幕の削除、新たに設定された運用の幕の追加の他に、駅名の改称の反映とローマ字の長音符の廃止が行われたのですが、このミニミニ方向幕の幕を見てみると、しれっと長音符がついています。

その幕の中でも、[普通|須磨浦公園]は2016年の交換で追加された幕で、長音符つきで収録されたことがないので(赤胴車としては)実在しない幕となっています。

ちなみにこのミニミニ方向幕は新フォントでした。2016年の交換以前の幕にも新フォントの幕って存在したんですかね…?存在しないなら[特急|須磨浦公園]などの長音符付きの幕も実在しないことになります。

また、すごく細かいことなのですが、ミニミニ方向幕は基本的に実車の収録内容から厳選したものを実車の収録順番で収録しています。しかし、阪神8000系の場合、直Bの収録位置が異なっていて、「須磨〜神戸三宮間各停」の位置に「板宿〜神戸三宮間各停」が収録されています。(「須磨〜神戸三宮間各停」は収録なし)

恐らく収録する幕を決める段階で手違い?勘違い?がありこうなったのでしょう。

 

こういった「実在しない幕」の商品は阪神では比較的(?)よくあるようで、この方向幕の他に、フレークシールには巻き取り式の幕には存在しない「大阪梅田」表記があったりします。

www.tetsudokoshien-shop.com

 

もう一度申しますが、これはあくまでも「こういう小ネタがあるよ」というだけのものであり、商品や制作会社を批判したりという意図は全くございません。ご理解をお願いします。

 

阪神電車に限ったことではないですが、鉄道グッズというものは意外と実車と異なる点があったりします。実車と異なる点があるのは少し歯痒いですが、そのような差異を見つけて楽しむのもまた一興でしょう。(また、余程の何かがなければ会社への問い合わせは控えましょう。)

最後になりますが、誤った情報などがあればコメントで教えて頂けると幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

最終更新2023/12/15

なんであるんやこんな幕

「なんでこの幕収録されてるねん」ランキング第1位※要出典の[普通|須磨]。

なぜ収録されているのか、そして使用実績はあるのかについてこの記事で考察していこうと思います。

 

なぜ収録されているのか。これは正直なところ分かりません。決定的な根拠がどこにも見当たらないんです。

まず定説(?)とされているのが「須磨行き特急が山陽車による運用だった際、新開地(高速神戸?)で側面幕を[特急]から[普通|須磨]に変更していたから」ですが、山陽車は2009年or2012年に幕を交換した際に[特急|須磨]の幕が追加され、交換以降はその幕を表示して運用していたそうなので、山陽車の幕が交換されてから少なくとも4年ほど経った2016年にわざわざ[普通|須磨]を収録する理由とするには違和感があります。

僕が考えた説としては「代走や突発的なダイヤ乱れに対応するため」というものがですが、これは実績はあります(後述)が決定的な理由がないので正しいとは言い切れません。というかこの幕考察に正しいとかないやろ。

他にもいくつか説は考えられますが、どれも決定的な根拠がなかったり、矛盾が生じたりして腑に落ちないものばかりなので、「これ有力ちゃう?」という説を思いついた方がいらっしゃいましたらコメントなどで教えていただけると嬉しいです。この幕についてアツく語り合おうじゃあないですか。

ameblo.jp

なお、山陽車による運用についてはこちらの記事を参考に書かせていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

 

そして使用実績についてですが、しっかりあります。

使用されたのは2018年の7月6日〜8日の3日間で、西日本豪雨により須磨浦公園付近の斜面が崩落して霞ヶ丘〜須磨間が不通になった際に使用されたそうです。

生憎当時の僕は「雨やばすぎやろ」と家に引きこもっていて写真を撮っていないので、沿線で写真を撮っていた方などの記事やツイート(X's?ポスト?)を参考にして、僕なりに当時の運用を考察してみました。

ameri-sanshinji.hatenablog.com

ameri-sanshinji.hatenablog.com

ameri-sanshinji.hatenablog.com

ameri-sanshinji.hatenablog.com

こちらの御三方の記事とツイートを参考にして考察をしていきます。御三方にはこの場を借りて感謝申し上げます。

 

それでは、いつ使用されたかは先ほど書いた通りですので、どの列車が[普通|須磨]を表示したのかについて考察していきましょう。

まず、須磨以西に入線する阪神6R車の種別は、直A・直B・特急・普通の4つが存在します。

このうち直A・直Bは須磨行きの幕がなく、直Bは種別単幕すらない(ちなみに山陽車には直Bの単幕もあります)ので、側面は直A単幕とし、停車駅は元のものに準拠して運用されていたと推測されます。

特急は須磨行きの幕が収録されているので、所定の行き先を変更し、須磨行き特急として運用されたと推測されます。

そして件の普通。これは特急と同じく須磨行きの幕が収録されているので所定の行き先を変更し、須磨行き普通として運用されたと推測されます。しかし!これで終わるほどこの沼は浅くないらしく、様々な謎がこの沼をもっと深めていきます。

 

まず、3つある参考ツイートのうち一番上、6日の写真ですが、これは先ほどの推測で合点がいきます。

そして真ん中のツイート、7日の写真なのですが、これは少し特殊で、この運用は恐らく所定東須磨止まりなのに、須磨行きとして運用されています。

この運用は僕の考察が正しければ三宮を7時34分に出発し、東須磨に到着後8時11分発の特急として梅田に向かうものとなっています。

所定のダイヤなら、ここで東須磨始発の山陽普通が待機していて、それに乗り換えることが可能です。しかし、斜面が崩落して路線が分断されてしまった今、須磨以東に残る車両で運用をやりくりする必要があり、止むを得ず東須磨止まりの阪神6Rを山陽普通として代走させて対応したのではないでしょうか。(若しくは延長運転扱い…?)

こちらの方のツイートは8日のものですが、投稿時間などから考えると翌日の同運用と推測することが出来、この運用が阪神6R車によって代走されていた可能性が高まります。(ツイ主様にはこの場を借りて感謝申し上げます。)

「須磨まで代走してダイヤが乱れたりはしないのか?」と思う方もいらっしゃると思いますが、所定のダイヤでも東須磨到着から入換をする時間がとられているため、その時間で東須磨と須磨を往復したと考えれば納得がいきます。

そして一番下、8日の写真ですが、これが一番謎に満ちています。この写真、普通運用なのに虎副標掲出&急行灯点灯をしているのです。

まずは阪神・山電における虎副標と急行灯について軽く説明をします。虎副標は甲子園でタイガースの試合が行われる日に特急・直特・臨特・臨急に掲げられる副標織で、急行灯は普通以外の全種別で点灯するライトです。(地下区間・夜間などで点灯、山電内では日中でも点灯率高め)

この説明から分かるように、基本的に普通運用では虎副標は掲げませんし急行灯も点きません。じゃあなぜこのようなことになっているのでしょうか?

あくまで推測ですが、この運用は先述の「山陽普通の代走をした所定東須磨止まりの普通」の特急版で、東須磨から先は所定山陽普通の代走という形で運用されたのではないでしょうか。

そう仮定すると、東須磨で種別と行き先を変更した際に、イレギュラーなことだったのでうっかり虎副標や急行灯をそのままにしてしまった、という説明が出来ます。(ちょっと強引ですが…)

 

そして、前述の内容をまとめると、[普通|須磨]を表示して運用されたのは、「所定で須磨以西(須磨浦公園)に向かう普通」と、「所定東須磨行きとして運用された普通・特急をそのまま山陽普通の代走に回した列車」の二つとなります。

このように、参考ツイートの3つの運用がどのようなものだったかをまとめましたが、その運用をこの目で見た訳ではなく、あくまでツイートやブログなどからの推測なので、間違えている可能性も少なからずあります。もし何か有力な情報がありましたら教えていただけると幸いです。

 

収録された理由から使用された際の詳細まで何もかもが謎な[普通|須磨]。

現在の阪神の方向幕ではトップクラスに難しい幕なのは間違いないでしょう。

しかし、難しさと同じくらいロマンがあるというのも事実です。

もし新たな情報が得られた場合、その都度情報を更新していくので暇なときにまた覗きに来て下さい。もしかしたら研究が進んでいるかも…知らんけど。

最後になりますが、誤った情報などがあればコメントで教えて頂けると幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

最終更新2024/03/27

急行用車両の方向幕

数年に一回内容が変更される方向幕ですが、2016年のダイヤ改正に合わせて変更された現行仕様の方向幕がキーホルダーとして商品になりました。

方向幕のキーホルダーといえばオーソドックスな幕しか製品化されないことが多いですが、今回のキーホルダーはなんと全ての幕が製品化。(流石に白幕は製品化されませんでした。まぁ妥当ですね。)

www.tetsudokoshien-shop.com

 

一応実車も確認してみましたが、商品ページに書いてある幕の並び方と実車の幕順は同じと思われ、実質的に公式が幕の収録内容を並び方含め全て公開してくれたということになります。(鉄道ピクトリアルの記事では以前に紹介されていましたが…)

公式から公開があれば考察してしまうのが我々オタクの性ですが、その中で色々と興味深い点があったのでそれについてここに記していこうと思います。

 

まずは収録内容の確認をします。幕の内容は並び方含めて下の図の通りです。

42と43の幕は実際は他の幕と同じく白地ですが、識別のためにここでは灰地としています。

 

この一覧表を見てまず疑問に思うのは「なぜ直Bが板宿〜神戸三宮間と須磨〜神戸三宮間の2パターン収録されているか」だと思います。

2016年改正以降は板宿〜神戸三宮間なので須磨〜神戸三宮間は要らないのでは?と思う方もいらっしゃると思います。しかし、両方を収録しないといけない理由があるのです。

この謎を解き明かすカギとなるのは「交換時期」です。

ダイヤ改正に合わせて幕を交換する場合、改正当日までに当該編成の幕を交換する必要が生じますが、改正前夜に全ての幕を交換するとなると手間も時間もかかりますし、深夜帯の作業なので夜勤手当を出さなければならず、人件費も嵩みます。

なので、ダイヤ改正の数日前から数編成ずつ幕を交換していくことにしたのでしょう。しかし、いくらダイヤ改正で消滅するとはいえ、現時点ではまだ直通B特急は須磨と神戸三宮の間は各駅停車です。そこで「板宿〜神戸三宮間各駅停車」という幕を表示するにはいかないため、「須磨〜神戸三宮間各駅停車」の幕が収録されたのではないでしょうか。

それならダイヤ改正後は表示することがないですし、幕回しに時間がかかる最後の2コマに収録されているのも合点がいきます。

余談ですが、交換前の幕は「須磨〜『三宮』間各駅停車」という表示でした。しかし、2014年に「三宮」は「神戸三宮」に改称されたため、この幕は「須磨〜『神戸三宮』間各駅停車」となっていて、使用されていた期間の短さも相まってかなり貴重な表示となっています。知らんけど。

 

さぁ、直Bの幕の謎が解けたところで、阪神の運用を研究されている方なら「なんやこの幕」となる幕があると思います。そうだね。プロテイン[普通|須磨]だね。

この幕についてここで書きたいところなんですが、この話は長くなりそうなので別の記事として投稿しました。よければこの記事と併せてご覧ください。

ltdexp.hatenablog.jp

 

また、前述の直B・[普通|須磨]以外にも、改正後に一度も定期列車として設定されなかった幕があります。[直A|御影]・[特急|御影]・[急行|御影]の3つです。何気に全部御影行きです。

まず、[直A|御影]は改正前まで設定があったので、件の直B幕と同様収録されているのでしょう。また、2022年の改正でちゃっかり山陽車による設定で復活したので、その代走にも役立つと思われます。また、ダイヤが乱れた際に突発で設定された事例があります。

次に、[特急|御影]。こちらも改正前まで設定があり、件の直B幕や[直A|御影]と同じく収録されていると思われます。ちなみに改正以降も2018年の改正まで山陽車での運用は残っていたようなので、その代走に役立ったと思われます。実績があるかは知りません。

そして、[急行|御影]。これは前述の[特急|御影]と関係しており、2018年の改正で阪神6R運用の御影行き特急がなくなった代わりに、近鉄直通対応6Rによる御影行き急行が設定されており、その代走のために収録されていると思われます。ちなみに御影行き急行は2022年の改正で設定がなくなりました。

 

また、幕の「内容」は同じなのですが、「フォント」が異なるものが存在します。知った時には悶絶しました。こちらの方が詳しく解説されているので、そちらの記事を参考にすることを推奨します。

st02.hatenablog.com

st02.hatenablog.com

 

このように、このブログでは重箱の隅を突くような阪神ネタを投稿していきますので、暇なときにふら〜っと覗きに来て下さい。

また、僕はまだまだビギナーですが、もっと役に立つ情報を発信している方々もいらっしゃるので、ぜひそちらもご覧になって、もっと阪神電車を好きになって下さい!

最後になりますが、誤った情報などがあればコメントで教えて頂けると幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

最終更新2023/12/15